膣を壊す悪魔ダリー(前編)

 

 

ウルトラの国において、銀十字軍の隊長を務めるウルトラの母。

彼女の様子がどこかおかしい事に、周りの隊員たちは気がついた。彼女達は看護婦であるため、

他人の体調の変化を感じることには長けている。崇拝する隊長の身体に、

何か異変が起きている事に気付くのは当然の事であった。

隊員達が自分を心配している事を察したウルトラの母は、一人宇宙へ飛び立った。

小惑星に降り立ち、辺りに他人の気配が無い事を確認すると、ウルトラの母は股間に手を添えた。

性器の奥深くから感じる奇妙な刺激を、静めようとしているのだ。何故このような症状に見舞われているのか、

彼女の医学知識を持ってしても分からない。可能性として考えられるのは、性的欲求が蓄積されてしまっている

のではないか、という事だった。彼女の精神は、性欲に負けてしまう程ヤワなものではない。

隊長という要職にあり、職務も忙しいため、彼女は自分の時間を有効に使えない。そんな境遇にも

不満を抱かず、上手に乗り切ってきた彼女にとって、今現在の自身の身体の異常は受け入れがたい事実だった。

だが自分を慕う者たちの不安を一刻でも早く消し去ろうと、しずしずと自慰行為を始めた。

彼女はついつい大きな声をあげてしまう。自室で行ったら、必ず誰かが飛び込んできてしまうだろう。

その辺りを心配して、こうして周りに誰一人いないところへやって来てしまったのは、

彼女にとっては運命のつきだった。彼女の中に巣食う悪魔の瞳が輝き始めた。

 

如何なる手段を講じたのか、ウルトラの母の膣にはダリーが潜んでいたのだ。それは通常の宇宙細菌より

ひと回りもふた回りも大きい。その名もダリークイーン。全宇宙に恐怖をもたらす宇宙細菌ダリーの母体である。

それがウルトラの母の膣内をうごめいていたのだ。

ダリークイーンは、産み落としたダリー達の様子を、どんなに離れていようとも伺い知ることの出来る

特殊能力を持っている。先日地球において、自分の子供がウルトラ族の女戦士に巣食い、

素晴らしい進化を遂げたものの、やがて無惨に消滅させられれしまった。

それを感知したダリークイーンは、ウルトラ族への復讐を企てていた。

憎きウルトラ族の女の性器を破壊し尽くす。

女性にとってのこれ以上ない残虐な企みが遂行されようとしている。

標的は女性ウルトラ族の象徴(シンボル)的存在の、ウルトラの母。

ミリ単位の大きさでしかないダリークイーンの、ウルトラの母への侵入はたやすかった。

 

ウルトラの母の愛液が膣内に溢れ始め、それを吸収したダリークイーンの体躯がグングンと大きくなる。

ダリークイーンはある程度まで巨大化したところで、自らの意思で成長をとめた。

このまま巨大化を続ければ、やがてウルトラの母の恥丘を突き破るまでに成長する事は可能だろう。

だがそれだけでは、とてつもない生命力を誇るウルトラ族の事、やがて性器を修復させてしまうだろう。

それに一瞬の痛みを与えるだけでは、子供を殺られた恨みは晴れない。

破壊行動はじっくり丹念に行われようとしている。まずは爪で膣内の肉をビリリと引き裂く。

ウルトラの母は突然の痛みに悲鳴をあげる。続いて鋭い顎が肉を食いちぎると、

彼女の身体が大きくえび反った。

自分の身に何が起こっているのかわからないウルトラの母は、ただ恥丘を握り悶絶するだけであった。

ダリークイーンは膣穴を破壊しながら、奥へ奥へと侵入する。何者かが自分の中でうごめいている事に

ようやく気がついたウルトラの母だったが、対抗手段はない。自身の指を挿れてさぐってみた所で

ダリークイーンに届くはずもない。相手はすでに、子宮にまで到達していた。ダリークイーンは女性にとって

最も尊い場所に、なんの躊躇もなく手を出した。鋭い牙が、鋭い爪が子宮をギリギリと斬りつけると、

ウルトラの母はあられもない悲鳴をあげる。その気高い容姿からは想像もつかない奇声が、

無人の惑星に響いた。

 

 

 

膣を壊す悪魔ダリー(後編)

 

 

どんなに叫び声をあげようとも誰にも届く事のない無人惑星にて、ダリークイーンの攻撃に苦しむウルトラの母。

激痛のあまり、まともな思考能力を失ったのか、

恥丘を地面に押付けて腰を振ったり、突起した岩に秘裂をグリグリと押付けてみたりと、

なんの意味もない行動を取っている。優れた精神力を誇る彼女をパニックに陥れるほど、

ダリークイーンの攻撃は壮絶だった。その攻撃は、子宮が完全に破壊されるまでやまない。

ダリークイーンは爪や牙で徹底的に子宮を傷つけ、最後のトドメをさそうとしていた。

ダリークイーンの口から、霧状の溶解液が噴射された。

子宮がみるみる解かされていく痛みに耐えかね、ウルトラの母の身体が沖にあげられた魚のように暴れまわる。

ダリークイーンは、破壊された子宮に濃縮されていた生命エネルギーを存分にあびた。

すると、ダリークイーンの体内、いや胎内に異変が起こる。

ダリークイーンの胎盤の中には、常に孵化寸前のダリー達がうごめいている。

それらが次々と分裂を開始、今にもクイーンから生まれ出ようとしていた。

ダリークイーンは次々と子供達を産み落とした。数千、数万のダリーがウルトラの母の膣内に溢れかえる。

しかもそれらはウルトラの母の愛液を吸収してグングンと巨大化していく。

大の字になったウルトラの母の下腹部が、膣の穴にそって盛り上がり始めた。

子宮を破壊されすでに失神寸前のウルトラの母を襲う第2の地獄。

立錐の余地のないダリー達はこの窮屈さから解放されようと、花弁をこじ開けて次々と外へ出ていった。

数万のダリーたちが、外界に出るべく大挙して出口に押し寄せ、

ウルトラの母の恥裂をビリビリと裂きながら、一斉に飛び出していく。

その光景は、ウルトラの母の股から潮でも噴出されたかのような光景であった。

すっかりゆるくなった膣内をダリークイーンはノシノシと歩き、開きっぱなしの出口から体を外に出す.。

外界に放たれた子供達に、ここに横たわる巨体が養分である事を教えると、

小さな悪魔は一斉にウルトラの母に取り付く。

ウルトラの母の身体がダリーに埋め尽くされた。痛みが彼女の身体を揺り動かし、

数匹のダリーは潰れただろう。だがその程度で彼女の痛みが途切れるはずがない。

ダリー達は容赦なくウルトラの母の肌に牙を潜らせ、エネルギーを頂戴する。

ダリークイーンはエネルギーを吸引しすぎぬよう、子供達に注意をうながす。

ウルトラの母の瞳の輝きは、とうに失われていた。

 

隊長の身を案じた銀十字軍の隊員たちが、ウルトラの母を小惑星で発見した時には、

ダリーは一匹たりとももそこにいなかった。しかし、無惨な姿で横たわる隊長を見た時は一斉に声を失った。

まだかすかに心臓は動いている。隊員たちはウルトラの母の身体を優しく抱きかかえ、

ウルトラの国のクリニック78への帰路につく。

ウルトラの母の強大な生命力と、ウルトラの国の医学をもってすれば、

彼女の命を助け、外傷ばかりでなく膣内の傷を治す事も出来るに違いない。

だが、隊員たちはウルトラの母の子宮が失われている事にはまだ気付いていない。

たとえ気付いたとしても、それを修復させることまでは、不可能であろう。

 

 

                   ―――――― 完 ――――――

 

 

  ―――――――― 完 ――――――――

 

 

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