アンドロフロル超伝説(前編)

 

宇宙恐竜ゼットンが放つ火の玉の標的とされたのは、アンドロ警備隊のアンドロフロルであった。

羽根のついた白いコスモテクターをまとった彼女が、黒い宇宙恐竜の火球から必死で逃れているその光景は

黒い悪魔に襲われる天使、のようであった。

―宇宙の平和を乱すものが相手ならば、アンドロ警備隊員として命をかけてでも倒さなければならない。―

フロルは意を決して、強敵ゼットンと対峙した。

ゼットンの火球をフロルバリアーで防ぐと、そのまま攻性フロルバリアーで反撃する。

だがゼットンもまたバリアーをはりめぐらせ、それを防御した。

「そんな・・・私の攻撃がまるできかないなんて!」

うろたえるフロルにゼットンは急接近し、至近距離から火球を連発した。

凄まじい威力の火球が数発撃ち込まれたフロルバリアーは、除々に耐久力が低下し、

やがて光の防波はフロルの周りから消えてしまう。

「ああっ!バリアーが!」

ゼットンの火球攻撃がついにフロルをとらえた。灼熱の火の玉は、フロルの股のあたりに直撃した。

「きゃあああああ!!」

強烈な威力に押され、腰を曲げた状態で吹っ飛ばされるフロルだったが、身体は無事だった。

「コ、コスモテクターが無かったら、私は死んでいたわ・・・」

強大な敵を前に恐怖を感じたフロルは、そこから全速で脱出しようとする。

「わ、私では勝てないわ・・・。アンドロ警備隊のみんなに応援を・・・。」

ゼットンとの距離は相当離れたと思い込み、油断していたフロルの目の前にゼットンがテレポートしてきた。

ゼットンの発射した火球は先ほどと同じ箇所に命中した。

「あああああーーーー!!」

勢いよく吹っ飛ばされたフロルは、付近の惑星の引力に引っ張られ、

その惑星の大地にドシャッと叩き付けられた。

「あうう!はあ、はあ・・・」

コスモテクターに守られているおかげで、肉体へのダメージは最小限に済んだ。

しかし、ダメージを受けた箇所にヒビが入っている事に、彼女は気付かずにいた。

ヨロヨロと立ち上がるフロルの姿を確認したゼットンは、無数の火球を雨のように降り注いだ。

「きゃあああ!うう!ああああああ!!」

数発フロルに直撃したものの、強硬なコスモテクターに守られている彼女は致命傷をまぬがれる。

業を煮やしたゼットンはフロルの間近にテレポートし、彼女の身体に直接パンチを叩き込む。

ゼットンの拳は、除々にヒビが大きくなってきたフロルの股のパーツをとらえている。

「きゃあ!あぁ!な、なぜ同じところばかりを・・・、うああ!」

彼女の肉体に直接ダメージが与えられ始めた時、彼女はパーツの破損に気がつく。

「そ、そんな!コスモテクターにヒビが!?きゃああああああ!!」

ゼットンの渾身の一撃がフロルの股間にヒットすると、細身の身体が宙を舞い、グシャっと地面に落下する。

「うう・・・く、ダ、ダメ・・・」

無敵のコスモテクターに守られた彼女は、これまでほとんど外傷を受けた経験がない。

ヒビの入った箇所を両手でおさえ、うずくまるしかない彼女に対し、ゼットンは火球乱射をお見舞いする。

「あああ!きゃああ!うああああああ!」

小爆発が彼女を包み込む。幾多の衝撃に耐えかねた鎧は、ついに砕け始めた。

ツノがふっとび、胸を覆うパーツにもヒビが入る。背中の羽根も粉砕された。

「ああ!だ、だれか!誰かたすけて!きゃあああーーー!!」

救いを求めて叫ぶフロル。だが、コスモテクターを突き抜けて襲ってくる肉体への痛みに耐え切れなくなり、

やがて立ち上がる力を失っていった。

ゼットンはぐったりと倒れこんだフロルにゆっくりと歩み寄った。

 

 

 

 

 

アンドロフロル超伝説(後編)

 

倒れ伏すフロルの前に立ちはだかったゼットンは、コスモテクターの破損箇所を見定めていた。

そして最も大きな亀裂の入った胸と股間に向けて、両手を差し出し火球を発射させた。

バキッバキッと音を立ててパーツが破壊されていく。

「あう!あ、あつい!はぁっ!う、うあぁ!ダ、ダメ!い、いやあああああ!!」

ダメージを受けた部分のヒビが一層広がっていく。やがてゼットンはフロルを抱え起こし、背後から組み付く。

そして片方の手でフロルの胸を、もう片方の手でフロルの股をグイっとつかんだ。

握力でもって、パーツの破壊をたくらむゼットン。その手をのけようにも、フロルの細腕では

ゼットンの怪力にかなうはずもなかった。

「ううう・・・こ、このままでは、壊されてしまう・・・だ、誰か・・・あぁ!きゃああああ!」

ガキィっと大きな音が鳴り響いた。フロルの片胸と股間を覆うパーツが粉々に砕け散る。

心の支えであったコスモテクターの破壊はフロルに絶望をもたらした。ぐったりとこうべをもたげる彼女への

肉体へのダメージはやまない。ゼットンはそのまま、フロルの肉体を握りつづけた。

コスモテクターを木っ端微塵にした恐るべき握力が、フロルの柔らかい箇所に直接襲い掛かる。

「い、いやあああ!ダメ、やめてぇ!あう、きゃああああああ!!」

身が引き裂かれるような痛み、それも敏感な箇所への攻撃に、フロルは絶叫する。

と、突然ゼットンの力が弱まった。何かを察したかのように、今度はその箇所をまさぐりはじめる。

「あう・・・な、なに・・・?・・・・んん・・・い、いや・・・」

フロルの乳房を揉みしだき、そして露出した恥裂に指を這わせる。

ゼットンの突然の心変わりに驚くフロルだったが、そのうち官能的な刺激に襲われ、息を荒げる。

「はあ、んっ!い、一体なんなの・・・あ!やめっ!ふぁあ!」

自分でもほとんど触れたことの無い箇所を責められたフロル。身体中の痛みを忘れ、

徐々に身体が火照っていくのを感じ始めていた。いつのまにか、秘裂も濡れ始めている。

ゼットンはしこりはじめた乳首をつまみ、さらに愛液を排出し始めた膣内に指を挿入する。

「あぅ!な、なに・・・いや・・・ィィ・・・あん・・・ダ、ダメ、ダメェェェ!!」

不測の事態に混乱しはじめるフロル。

―相手はつい先ほどまで自分を殺そうとしていたはず。直接地肌に火球を撃ち込めば、

すぐにでも死にいたらしめる事が出来る。なのに、このような意味不明の行為にふけっている。

ゼットンは私をからかっているのだろうか―。

あれこれ思いをめぐらすフロルだったが、意思とはまるで無関係に、身体の方が反応している。

乳首は隆起し、秘裂から溢れる液がダラダラと太ももを流れる。吐息を発しはじめ、心臓の鼓動も激しくなる。

さらには自ら足を開いてゼットンの指を受け入れ、腰も小さく振り始めてしまう。

「あ・・・ああ!い、いぃ・・・ふうっ・・・・なに?・・・か、身体が熱い・・・あぁぁ!はうあ!ああん!」

ゼットンの指使いが一層はげしくなる。ヂュパヂュパという卑猥な音が、局部から聞こえてくる。

身体の奥からこみ上げる、例えようのない恍惚感。フロルは戦士としての感情を失い、

今までその身に感じた事のない淫靡な快楽に、精神を奪われていく。

そしてゼットンの指がフロルの小陰茎に触れた瞬間、彼女は絶頂に達する。

「きゃああああああああああああ!!」

秘裂から勢いよく愛液が飛び散った。熱いものが花弁を通過していった刺激に、思わず声をあげるフロル。

膝がガクガクになり、さらに腰にも力が入らなくなった彼女は前方にばたりと倒れこんだ。

うつ伏せになったフロルは、指をコスモテクター破損箇所のに伸ばす。

剥き出しにされた恥部から、自分の発した液をすくい、そのねとついたモノを見つめながら、呆然とするフロル。

「これは何?・・・・わたしはどうなってしまったというの・・・?」

自分の身に何が起こったのか把握できず、ただうつろな表情を浮かべるフロルを、ゼットンは担ぎ上げた。

抵抗する力を失った彼女はあっさりと連れ去さられていく。

この美しい獲物を、自分が崇拝する何者かに献上するつもりなのであろうか。

宇宙恐竜の真意を読める者はいなかった。

 

 

                           ―――――― 完 ――――――

 

  ―――――――― 完 ――――――――

 

 

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