乳(にゅう)しぼる戦い

 

ガシャン!ガシャン!霧の中から響く無気味な足音。出現したのはバンダ星人の建造したロボット、

クレージーゴンだ。バンダ星人はウルトラの母を呼びつける。侵略許すまじと、正義と平和の使者

ウルトラの母がまばゆい光と共に登場する。クレージーゴンの頭頂部から発せられたビームをさっと

かわし、マザー光線をお見舞いする。しかしバンダ星人のロボットは、それをまるで意に介さない。

ウルトラの母は気合とともに、クレージーゴンに飛び付いた。しかし重厚で頑丈なボディーには

何をしようとも通用しない。右腕部の長いシオマネキアームが、ウルトラの母を吹っ飛ばす。

「フェア!、フゥ、アアア!!」

倒れ伏したウルトラの母の身体を、クレージーゴンの光線が襲う。悲鳴をあげ苦しむウルトラの母に

ゆっくりと歩み寄ったクレージーゴンは、彼女の身体を踏んづける。

「フェウアア!ウ、クゥアア!」

ウルトラの母は悶え苦しみ、やがてぐったりと動かなくなってしまった。

クレージーゴンはゆっくりと右腕を彼女に伸ばし、アームを展開。

そしてウルトラの母の股間をアームでグイっと挟み込んだ。

「アァ!フェ、フェアア!」

敏感な箇所への痛みに声をあげるウルトラの母。

―こ、このような所を攻撃するなんて― アームを両手で掴んで取り外そうと試みるが、

ロボットのパワーは凄まじく、ギリギリと音をたて彼女の股間に食い込んでいく。

柔らかな恥所から体液が漏れ始めた。

―ああ、こ、このままでは握りつぶされてしまう!ああっ!― 激しい痛みに耐えかね、

意識が朦朧とし始めるウルトラの母。アームの握力はとどまることを知らない。

「フェアアアアーーーーー!!」

ウルトラの母の絶叫と共に、体液がブシュっと飛び散った。ウルトラの母は意識を失う。

クレージーゴンは、腹部にあるシャッターを大きく開いた。そしてゆっくりとウルトラの母の身体を

アームで引き寄せ、ぐいぐいと彼女の身体をシャッターの中に押し込んでいく。

やがてウルトラの母の上半身はすっぽりとクレージーゴンの中に収まってしまった。

侵略兵器の次なる作戦が開始されようとしていた。

 

―こ・・・ここはいったい・・・― 目を覚ましたウルトラの母の目に飛び込んできたのは、グルグルと回る歯車や

上下するピストンなどのアナクロな機械部品。ここがクレージーゴンの体内だと気付いたウルトラの母は、

なんとか脱出しようとしてみるが、両腕はクレージーゴンの腹の出入り口にはまっているため自由に動かない。

ロボットの体から出ている下半身をジタバタさせたところでどうにもならない。

―わ、私をどうしようというの・・・― 不安げな表情を浮かべるウルトラの母の眼前に、なにやらキリのような

ものが2本、姿を現した。ガラガラと音をたて降りてきた2本の鋭い針は、ウルトラの母の両胸の先端に

プスリと突き刺さった。

「フゥッ!!・・・・」

顎をつきあげ声を出すウルトラの母。ソレはどんどんとウルトラの母の乳房にめり込んでいく。やがて動きが

止まったかと思うと、今度はウルトラの母の乳房全体に痛みが広がっていった。

「フェ、フェアア!アゥア!フゥワアアアーーーーーーーーーー!!」

ウルトラの母の乳房に入り込んだキリが、彼女の母乳をキュルキュルと吸い込み始めたのだ。

キリに繋がったチューブが、吸い取った母乳をタンクへ流し込む。

母乳を吸い取られるという屈辱に対し、なんの抵抗も出来ない彼女。ただ首を振り、悲鳴をあげ、

外に出ている下半身をガタガタと震わせるだけであった。しばらくして吸入が止まった。これ以上、彼女の

乳房の中に乳は残っていないのだろう。しかしロボットは一滴たりとも残さず奪い尽くすつもりなのか、

吸引の力を強めた。

「フェ!フェアアアアアアアアア!!」

強烈な痛みにウルトラの母は絶叫し、やがて失神してピクリとも動かなくなってしまった。

クレージーゴンはこれ以上の吸引は不可能と判断したのか、ウルトラの母の上半身を吐き出す。

そして両足を格納し、バンダ星人の母艦に向けて飛び去っていく。バンダ母艦と合体したクレージーゴンは

タンクに貯蔵されたウルトラの母の母乳を受け渡した。バンダ星人は栄養が不足しており、

ウルトラの母の母乳を頂戴しようと企てたのだった。やがてバンダ円盤は、母星めざし虚空へ消える。

大地に放置されたウルトラの母。またいつかバンダ星人は母乳をねらって、彼女を襲ってくるのであろうか。

 

  ―――――――― 完 ――――――――

 

 

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