ウルトラ天の川伝説 

 

愛し合う2匹の怪獣、鷲牛怪獣アルダイラーと琴弦怪獣ウェベガ。2匹は非常に仲が良い。良すぎた。年がら年中ねんごろになり、

はげしく求め合っては情事を行う。ぶっちゃけた話、融合、SEX、交尾ばかりしてるんである。

だが2匹は種族が違うもの同士。子宝を授かるはずもない。そればかりか、2匹の性交によって暗黒の霧が発せられてしまい、

それは悪しき怨念として宇宙じゅうにばらまかれてしまうのである。2匹はキモチイイ事をしているだけにすぎないため、罪悪感は全くない。

だが、悪しき怨念は宇宙を漂い、人に乗り移って悪さをするのである。それによる被害はどんどん大きくなっていった。

この悲劇に幕を下ろすべく、調停役を買って出たのは愛の戦士ウルトラの母である。今日も今日とて宇宙空間でハレンチな行為を繰り広げる2匹。

ウルトラの母は彼等の元を訪れ、なんとか説得を試みる。

― 単に欲望を満たすためだけのあの・・・その・・・性行為など、なんの意味もありません。どうかもう、やめてはもらえないでしょうか ―

だが、相手は宇宙怪獣。自分達さえ良ければ他人の迷惑などお構いなしである。何故離れ離れになる必要があるのかとウルトラの母につめ寄る2匹。

やがてウルトラの母にムカツキはじめ、彼女をとっちめようと考えはじめてしまう。

琴弦怪獣ウェベガが奏でる不協和音は、超音波攻撃となってウルトラの母を苦しめる。

頭を抱えてうずくまるウルトラの母。そこへアルダイラーの鷲の爪攻撃が襲い掛かる。

「フゥアアアアアア!!」

皮膚をえぐられ、悶えるウルトラの母。さらに、頭部から生えている猛牛の角を、ウルトラの母の腹に容赦なく貫通させる。

「フグヴゥッッ!クゥ・・・フゥゥ・・・・。」

角を引き抜こうと力を込めるウルトラの母。ウェベガはウルトラの母に近づき、至近距離からの超音波攻撃を行う。

「フェグアッ!フゥ、グフゥアアア!アグ、フェアア、フェアアアア!!」

アルダイラーは角を引っこ抜くと、鋭い嘴をウルトラの母の瞳にガツンと突き刺す。バリっと砕け散るウルトラの母の左眼。

さらにウルトラの母の背後に回りこむと、嘴と爪を使って彼女の背中をザクザクと切り裂いていった。

「フェウワハアアアアアア!!ムグフゥ、シュアアアッッッッ!!アフゥ、ングワアア!!フシュアアアアア!!!」

ウェベガの超音波攻撃はウルトラの母の三半規管を使用不能に追い込み、さらにはアルダイラーの角が背中をズボっと貫通。

ウルトラの母は失神に追い込まれ、自らが発した大量の体液の中をフラフラと漂う事になる。

小うるさい邪魔者を始末した2匹は、再度交尾をおっぱじめた。激しい性交により、怨念がみるみると撒き散らされていく。

その悪しき臭気は、ウルトラの母の鼻孔をくすぐる。これ以上悪い怨念を発せさせてはならないという正義の心が、彼女の目を覚まさせたのだ。

フラフラと2匹に近寄り、連結を外そうとするウルトラの母。2匹はキレる。ウェベガは体表から伸びる弦をウルトラの母の身体にズブズブと刺し込んでいく。

「フェグゥ!フゥゥ、シュフゥアアアアッッッッ!!」

ウェベガは弦を操り、ウルトラの母を意のままに動かす。関節を無理な方向に捻じ曲げられたり、骨が軋むほど身体を反らされたり、

息が出来なくなるほど胴体を折り曲げられたりと、なすがままにされるウルトラの母。正義の聖母の無様な姿を面白がる2匹。

やがて2匹は、“無理矢理に性交を咎められる事がどれ程の苦痛か思い知らせてやるわい”と考える。まずはウルトラの母の股間が、

ウェヴェガの糸によってこれ以上無い程広げた。

アルダイラーはウルトラの母のオサゲ状のツノを引っ掴み、強引にブチ切る。そして奪ったウルトラの母のツノで、彼女の恥丘をツンツンとつつく。

思わず怯えるウルトラの母。敵の狙いは聖母の清らかなる性器である。

それだけはやめて下さいと懇願するような顔でアルダイラーを見つめるウルトラの母。だが怪獣は容赦なく、ウルトラの母の恥裂にツノをブッ刺した。

「フェギャアアアアアアアアアアアァァァァァァァッッッッッッッッッッッ!!!」

聖母とは思えない、腹の底から搾り出されたような絶叫が響く。弦を外され、身の自由を取り戻したウルトラの母は必死でツノを引き抜こうとするが、

子宮の奥深くまで入り込んだツノはなかなか引き出せない。ウェベガとアルダイラーは、ウルトラの母をいいようにタコ殴りにする。

ツノをさらに押し込まれたり、関節をグボキッと砕かれたり、頭部をカチ割られたりと散々な目に遭う。

「フェガハァァ!!フゥ、グアアアッッッッ!!シュフ、アアア!フゥ・・・アハ・・・ァ・・・。」

意識が遠のくウルトラの母。さらにアルダイラーはウルトラの母のもう一方のツノを引き千切ると、今度はそれを左の乳房に押し当てる。

そのまま、心臓を刺し貫こうという魂胆である。ウルトラの母の乳房に、己のツノがズブズブとめり込んでいく。ブシュワっと飛び散る体液には、乳白色が混ざっていた。

すると、それを浴びたアルダイラーが苦しみ出す。ウルトラ母乳には、この怪獣達の苦手な成分が含まれているに違いない。

そう悟ったウルトラの母は、ウェベガの方を向くと、右乳首から母乳を発射させる。ビュシューーーンと舞い散る母乳を浴びて、

ウェベガもまた悶え苦しむ。ウルトラの母は2匹の間にウルトラミルクシャワーを放つ。川の流れのようにゆるやかにせせらぐウルトラの母の母乳。

― アルダイラーにウェベガ、あなた達はこのウルトラミルキーウェイによって分け隔てられました。これからはもう2度と出会う事は無いでしょう・・・・。―

ウルトラの母は、切なげに、しかし厳しく言い放った。その言葉に、2匹の怪獣は悲しくいななく。もうお互い、抱き合う事は出来ないのか、

交尾をする事は出来ないのか、あまりにも、あまりにも非情だ・・・。だが、慈愛に満ちた人ウルトラの母は、やさしい口調で言葉を続けた。

― これからは、欲望に任せたものではない、愛のある、実りのある、その・・・あの・・・性行為をすると誓うのであれば、

 1年に1度だけこのミルキーウェイの力を弱め、出会えるようにして差し上げましょう・・・・。―

1年に1度しかエッチできないというのはキツイが、一生会えなくなるのよりはマシである。2匹は大人しく、誓いを立てた。

その誓いを聞き及んだウルトラの母は穏やかな笑みを浮かべ、傷だらけの身体を引きずりつつ光の国へと帰っていった。

それからアルダイラーとウェベガは1年に1度出会い、愛のある、実りのある、見てくれはともかく心がけは美しい交尾を行うようになる。

やがてその交尾によって生じる聖なる光は、純粋な人々の願いを叶えてくれる不思議な力を発するように、なったとかならなかったとか。

 

 

                           ―――――― 完 ――――――

 

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