その時ウルトラの母は濡れる


 


「あ・あ・あ〜〜〜。諸君、聞いてくれ。」
普段めったに姿を現さないZATの隊長が出勤し、隊員達を招集した。
「さささ昨夜の豪雨で多摩川源流の工事現場のほったて小屋が、潰されちまったんだ。
 単なる山津波だという説もあるんだが・・・。あ・あ・あ〜そこでだ。・・・昨夜オナニーした者いるか?」
カレーを食べている副隊長の顔を覗き込む隊長。思わず顔をそむける副隊長。隊長がこの手の質問をした時は、
大抵挙手した者が現場に行かされる。面倒を嫌がる隊員達は、毎晩オナニーしているくせに手を挙げようとはしなかった。
森山隊員は、オナニーしなかったので挙手しなかった。
だが新参者で、まだZATのしきたりをよくわかっていなかった某隊員は素直に挙手した。
「はい、はい!昨夜は『パジャマでおじゃま』見ながらしました!」
「ふ〜〜ん。そそそうか。よし、某隊員と森山くんに調査に行ってもらう!」
「え?私も?」
「ももも森山くん。別に恥ずかしがらなくてもいいんだぞ。じじじ女性にだって性欲はあるんだろ?」
「つべこべ言わずに隊長殿の命令に従わんか!このオナニーハッピーが!」
「わ、わかりました。調査に行ってきます。」
凄まじいセクハラだが、天然な森山隊員はあまり気に止めなかった。

ZATの誇るド派手カー、ラビットパンダが現場に到着。現場はすっかり土砂に覆われて、調査は不可能であった。しかし森山隊員と某隊員は、
念のため付近一帯に調査の足を伸ばした。
「あぁ、とうとう霧が出てきたなあ・・・。ココまで何事も無かったって事は、やっぱりガセネタだったんだな!もう帰ろう!」
「え、えぇ・・・。」
その時、森山隊員は霧の向こうに怪獣の姿を見る。
「ぼ、某隊員!怪獣です!」
「あぁ?なんだよう〜〜〜。」
面倒臭そうに答える某隊員。ノソノソと現われたのは、怪獣コスモリキッドだ。怪獣は長い舌をベロロロ〜〜〜ンと伸ばしてきた。
「ひ、ひええええ!!」
車の中に逃げ惑う某隊員。食われてなるものかとガッチリとドアロック。取り残された森山隊員。
「きゃあ〜〜〜〜〜〜!!」
舌先で森山隊員を舐め上げるコスモリキッド。洋服が、髪が顔がベトベトになってしまう。
「き、気持ちわる〜い!某隊員!ドアを開けてくださ〜〜い!」
「ブルブルブル・・・。神様おたすけ〜〜〜〜!」
ドアをガンガン叩く森山隊員だが、怯えた某隊員はガタガタと振るえている。コスモリキッドのベロが森山隊員を舐め上げる。
「いやぁん!」
慌ててスカートを押さえる森山隊員。続いてベロは、森山隊員の身体にグルリと巻きつき、ズルズルと引きずり始めた。
「きゃああああああ!某隊員、たすけてぇ〜〜〜〜〜!!」
「あッ!森山隊員がピンチだ!彼女が食われたら、セクハラが出来なくなっちまう!みんなに叱られるぅ〜〜〜ッッッッ!」
某隊員はアクセルを吹かす。そして、ラビットパンダでコスモリキッドのベロを轢いた。コイツはタマランと森山隊員を放し、
ベロを引っ込めるコスモリキッド。
「へへッ!どんなもんだい!」
「ぼ、某隊員、助けてくれてありがとう・・・。」
「そう、俺が君を助けたんだぞ!感謝するんだぞ!ガッハッハッハーーーッッ」
「そ、それより怪獣は!?」 
「ありゃ!?何処いったんだ!?」
いつの間にか怪獣は姿を消していた。周囲を見回しても姿は見当たらない。
「俺の攻撃に恐れをなして逃げちまったんだろう。ざまあみろってんだい。さ、森山隊員、帰ろう。」
「でも、あんなに大きな怪獣があっという間に姿を消してしまうだなんて・・・。」
「ウダウダ言わずに言う事聞け!俺に助けてもらった恩を忘れたのか!?オラさっさと帰るぞ!」
「はい・・・。」
ラビットパンダはそそくさと現場を後にする。川の水が妙に緑色をしている事に気がつく事はなかった。




「うっわ〜〜。おもしれぇなぁ〜〜〜!」
多摩川の下流では、近所の子供達が穴を囲み、なにやら騒いでいる。
「坊や達、何してるの?」
子供達に話し掛けたのは、地球にやって来ていた、女ウルトラ戦士ユリアンこと星涼子である。
「あッ、きれいなお姉さん。見ててよこの穴。そぉれ!」
子供が中身の入ったポップコーンの袋を投げ入れる。しばらくすると、中身の無くなった袋だけがヒョーイと飛んできた。
「どう?この穴なんでも飲み込んじまうんだ。」
「へええ・・・。地球には変わった穴があるものねぇ・・・。」
感心する涼子。そして、穴に夢中の子供達を尻目に、多摩川の流れに目をやる。その時、上流から緑色をした液体が流れてくるのを発見する。
「な、なんなのあの色・・・。川の水の色とは思えないわ・・・。」
涼子がそう思うやいなや、緑色の液体は徐々に固体化を始める。それはやがて、巨大な怪獣に変化していく。
「か、かいじゅうだぁ!かいじゅうだぁ!」
「み、みんな逃げるのよ!」
子供達を率いて逃げ惑う涼子。
「は、早くZATに知らせなきゃ!」
公衆電話に駆け込んだ子供が通報する。カレーを食っていた副隊長が電話を取った。
「ムグムグ。はいこちらZAT。怪獣が出たって!?坊主、コッチは忙しいんだ。悪戯してる暇があったら勉強しろってんだ!」
「ほ、ほんとうだよ〜。しんじてくれよ〜。」
涼子が受話器を奪った。
「本当です!怪獣が出たんです!」
「よおしッ!ZAT出撃だ!」
若い女の声を聞くや張り切る副隊長。ZATは現場へ急行した。暴れ狂うコスモリキッドにZATガンを掃射。
だが、元々コスモリキッドは液体怪獣のせいか、攻撃は効かなかった。もっとも普通の怪獣であっても、ZATの攻撃は効かないだろうが。
コスモリキッドは長い舌を伸ばし、反撃にかかる。狙いはただ1人、森山隊員だった。
「きゃあああああああああ!!」
森山隊員を舌で巻きつけたコスモリキッドは、風車のように彼女をグルグルと廻し始めた。
「め、目が回るぅぅぅぅ〜〜〜!た、助けてくださぁぁぁぁ〜〜〜い!」
「ち、畜生!手も足も出ないぞ!」
下手に撃ったら森山隊員を傷つけてしまう!そんな事になったらセクハラ出来ない!大ピンチのZAT。
「こ、このままじゃ彼女は死んでしまうわ!」
コスモリキッドに向かって突進する星涼子。走りながら、右腕を高々と突き上げる。
「ユリアンッッッッッッ!」
眩く輝く涼子。そしてその姿は女ウルトラ戦士、ユリアンへと変わっていった。
「あ!ユリアンだ!」
ユリアンがコスモリキッドの舌をギュっと掴む。すると森山隊員の身体がスッポ抜けた。
「きゃあ〜〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」
木の枝に落下したため、幸運にも大怪我は免れる。だが、どういうワケか身体だけがスッポ抜け、彼女は下着姿になってしまった。なんて不運な。
「も、森山くんを助けるんだあ!」
「了解!ひゃっほう!」
嬉々として森山隊員を救出するZATメンバー達。大丈夫か大丈夫か、と意識が朦朧としている森山隊員をベタベタと障りまくる。必要以上に。
もはや怪獣の事など放ったらかしであった。
そんなZATを尻目に懸命に闘うユリアン。だが、コスモリキッドは強かった。ユリアンの首に舌を巻きつけグイグイと締め上げる。
「ヴッ、ウウウウ!ヴアアア、フゥッ!」
苦しむユリアン。彼女の身体をたぐりよせ、キックをお見舞いするコスモリキッド。さらにはユリアンをブン廻し、
ひとしきり回転したところで彼女を投げ飛ばす。
吹っ飛ばされ、ビルの瓦礫に埋もれるユリアン。ヨロヨロと立ち上がり、なんとか一矢報おうとするが、コスモリキッドは舌をムチがわりにして
ユリアンを叩きつける。
「ヴェアア!フゥ、ウウウッッ!ク、ウウウ、ヴェアアアア!!ア゛ァァァ・・・・・。」
滅多打ちにされたユリアンは地に伏した。このままでは、怪獣は好きなように暴れて街を壊してしまう。必死になって立ち上がったユリアンは、
高圧電線の鉄塔の先をバキボキと折り、コスモリキッドに突きつけた。電気ショックが思いのほか効いたようで、
コスモリキッドは液体化して撤退を試みる。ところが緑の液体は、その先の穴にグブグブと吸い込まれてしまった。
あの、何でも飲み込んでしまう穴である。
ともあれ怪獣の脅威を退ける事には成功し、ユリアンはフラフラと空に舞い上がり、消えていった。
その頃ZATは森山隊員の介抱役決めのジャンケンに夢中になっていた。




それからしばらくの事。相変わらず不思議な穴の周囲を取り巻く子供達。それを見た涼子は、子供達に注意を促す。
「この穴は怪獣さえも飲み込んじゃう穴なのよ。不用意に近づいちゃ危険だわ!」
「チェ!イバりやがって!だから大人はキライさ!」
ふてくされる子供達は、悪巧みを思いつく。
「(おい、あの姉ちゃんを穴に突き落とそうぜ。)」
「(そ、そんな事しちゃヤバイよ。あの穴に落ちたらきっと出てこれないよ。)」
「(ダイジョーブだって。多分人間なんて美味くないだろうから、穴はすぐに放りだしてくれるよ。やるぞ!)」
悪ガキ達は、穴を覗き込む涼子のお尻を一斉に蹴飛ばす。
「キャアーーーーーーーーーーーーーー!」
哀れ、穴の中へまッさかさまの涼子。喜ぶ悪ガキ達。
「やったぁ!ざまあみろい!」
「で、でも本当にあの姉ちゃん出てくるのかなあ?」
「大丈夫だって、心配すんな!」

「イッタタタタタ・・・。ココどこ・・・?ま、まさか私、穴に落ちちゃったの!?」
慌てる涼子。取り合えず這い上がろうとしてみるが、その穴の周囲はネバネバとした粘液ねとついており、
よじ登ってもよじ登っても身体がずり落ちてしまう

しばらく穴の様子を見ていた悪ガキ連だが、一向に涼子が飛び出してくる気配は無い。
「オ、オイ・・・。まだ出てこないみたいだぞ・・・。」
「も、もうすぐだよ。もうすぐ出てくるよ・・・。多分・・・。」
「何か聞こえない?」
確かに、子供達の耳に何かが聞こえてくる。アーヒャヒャヒャ、アーヒャヒャヒャという笑い声が、地面から響いてきた。
やがて子供達の足元がガタガタと揺れ始める。
「じ、じしんだぁぁ!」
必死で逃げ惑う子供達。やがて穴から、ボッコリと怪獣の顔が現われ、続いて体が這い出てくる。
「うわああああッッッッッ!か、かいじゅうだああああッッッッッッ!!」
現われたのは、ZAT副隊長のように腹がポッコリと膨れ上がった珍妙な怪獣であった。しかもその声は、鳴き声というより笑い声だ。
涼子が腹の中で暴れているせいでくすぐったいのか、怪獣は腹を抱えて大笑いしている。
ZATへ連絡する子供達。またもやカレーを食っていた副隊長が電話を取る。
「モグモグ、こちらZAT。なんだまたお前達か。」
「か、怪獣が現われたんですぅぅぅ!」
「ったく、よく怪獣に出くわす連中だなあ。で、場所は?」
「あの液体怪獣が飲み込まれた穴があったところです!」
「よし、後は我々ZATに任せて、てめぇ等はとっととウチへけえるんだ。怪獣なんざZATが一捻りだってんだい。ガハハハ!」
「ま、待って下さい!怪獣のお腹の中には人がいるんです!綺麗なお姉さんが飲み込まれちゃったんです!」
「な、なんだってぇ〜〜〜〜!!」





「ウウウ〜ム、怪獣の腹の中に人が・・・。ここここりゃ一大事だぞ・・・。」
「そんな事気にせずにバァっとやっちゃいましょうよ。」
思慮の浅い某隊員を、カレーを食いながら諭す副隊長。
「馬鹿モン!怪獣の中にいるのはうら若き女性なんだぞ!しかもガキ共の話じゃ飛び切りの美人だそうだ!
 今、彼女はもがき苦しんでいるのに違いない!そこを俺が颯爽と救出してだな、『マァ、副隊長さん、あなたはなんてステキなヒトなんでしょう。
 もうあなたのスキにしてチョーダイ!チュッチュッチュッチュッチュゥ〜ン!』とまあこうなるワケだ。森山くん、カレーおかわりだ!」
「おおお!素晴らしいです!早速彼女を助けましょう!」
「だだだだからどうやって助けるか考えておるのだ〜〜〜〜。」

壁をよじ登るも、ズルズルと滑り落ちてしまう涼子。身体中が粘液でベトついている。
「ヤ、ヤダ!服が溶けちゃってる!」
怪獣の胃液は嬉しいことに涼子の服をズブズブと溶かしていく。このままでは、身体まで溶かされてしまうかもしれない。
焦った涼子は必死になってよじ登る。だがやはりズリ落ちる。もはや全裸に近い状態だが、気に止める事無く懸命に脱出を謀った。

ZAT基地では、美女救出作戦の会議が続いていた。
「怪獣の腹ん中に入ったのなら、そのウチ出てくるんじゃないですか?クソになって。」
「クソまみれの若い女性か!それはなかなかいいかも・・・。」
「お前は良くても、クソまみれになった彼女は可哀想だろう。それにクソになるって事は消化されてしまってる恐れがあるんだ。
 クソになってからでは遅いよ。」
「お前等、俺がカレー食ってるときにクソクソいうな!メシがまずくならぁな!」
「こんな時にカレー食べてる副隊長が悪いんでしょうが!」
「んだとこのクソ野郎!てめぇがくたばったら墓にクソぶっかけてやるぞ、このクソったれが!」
「ままままままあ、落ち着け。なんとか彼女を無事に助け出す方法を、かかか考えるんだぁ〜。」
「お腹にパイプを打ち込んで、そこから彼女を助け出すというのはどうでしょうか?」
「おお、森山くんそれだ!さすがは森山くん、アソコだけでなく脳の方もゴキゲンだな!よし、ZAT高圧パイプ作戦だ!」
「若き美女さん待ってろ!俺が助け出して、あんな事やこんな事してやるぞ!」
「よぉぉぉ〜〜し、頼むぞみんなぁ〜〜〜。」

完全に服を溶かされた涼子。唯一残されたのは、右腕のブライトブレスレットのみ・・・。
「こうなったら、ユリアンになって・・・。」
その時怪獣は本能で危機を察知したのか、変身を阻もうとする。食道をギュっとすぼめる事によって、彼女の身体を動けなくしてしまった。
涼子は、変身ポーズを取らない事にはユリアンにはなれないのだ。なぜだー。
「ああぁ!く、苦しいぃ!」
グリグリと身体を締め付けられる涼子。胃液はオイルのように肌にまとわりつき、そのうえ怪獣の食道はイボイボの突起が無数にある。
それが涼子の乳房や尻、恥丘などをわざとらしく刺激し始めた。
「あぁぁッ!あ、あぁん!く、くるしぃ・・・あぁん!あ、あぁッ!そ、そんな所・・・。イ、イヤァァ!アァン!アハァァァンッッ!!」
決して狙っているわけではないが、妙に艶めかしい喘ぎ声を発する涼子。顔も紅潮、鼻息も荒くなり、そのうえ淫らな液がポタポタと滴ってくる。
ZAT連中が見たら昇天しそうなシチュエーションであった。

ドタバタと笑い転げる怪獣。よがり苦しむ涼子。現場へ飛ぶZAT。そしてその時、窮地に陥った涼子を救わんとする光が、
遠くウルトラの星から飛び立った。それはウルトラの母。全速力で地球へ向かうウルトラの母。その額はうっすらと汗で濡れていた・・・。


                 ―――――――― つづく ――――――――

 



ウルトラの母はいつまでも濡れる




液体大怪獣コスモリキッドを飲み込んだのは穴は、怪獣ライブキングの鼻の穴であった。その穴に落ちてしまった我等がユリアンこと星涼子。
懸命の脱出を謀るも、ライブキングの食道に締め付けられてわざとらしいセクハラを受けている。
彼女を救い、そのお礼にアンナ事やコンナ事をしてもらおうという、下心まる出しのZATが現場に到着した。
「よおし、行くぞ!ZAT高圧パイプ作戦開始だ!」
ZATの打ち出した高圧パイプが、ライブキングの腹にズゴンと命中。パイプからは緑の液体がブシュワアアアっと噴き出した。
だが、肝心の涼子は出てこない。そのうち、ライブキングはパイプを抜き出してしまう。
「くっそぉ!作戦失敗だぁ!」
「あ、あれを見てください!」
ライブキングから噴出した液体は、みるみる姿を変えていく。液体大怪獣コスモリキッドまでが復活してしまったのだ。
「な、なんてこったぁ!誰だこんなクソ作戦を思いついたのは!」
「副隊長、森山隊員でげす。」
「よおぅし、お仕置のお尻ぺんぺんだあ!野郎ども、かかれぇ!」
「きゃああ!ふ、副隊長、許してください!」
隊員達に取り囲まれて押さえつけられる森山隊員。スカートをめくられ、お尻をぺんぺんされる森山隊員。2大怪獣が暴れていてもお構いなしだ。

「クククククソォ〜〜〜。なんたる事だ・・・。」
モニターで戦況を見つめながら出前のラーメンをすする隊長。味が薄くなったのか、コショウを振りかけたその時、ぶふぁっくしょんと大くしゃみ。
「ゲフッゲフッ!ムムム、こ、これだぁ〜〜〜〜。」

「はぁ・・・あぁん!く、苦しい・・・・。だ・・・だれか・・・助けて・・・。あぁん!!」
ウネウネとうごめく食道に苦しむ涼子。だが、そのネットリとした質感は、涼子の意思とは無関係に肉体に甘美な刺激を与えており、
ポタポタと愛液をこぼしていた。ウルトラレディの愛液を吸収したライブキングは興奮し、大暴れする。コスモリキッドもそれに便乗、街は大混乱だ。
一方のZATは相変わらず森山隊員をお仕置きしている。そこへ、ZAT隊長の駆るスカイホエールが飛来した。
「みみみ見てろよ。伊達に42年生きてきた訳じゃない事を知らしめてやるぅ〜。ZATコショウ作戦、開始ぃ〜〜〜!」
スカイホエールの爆弾倉から、1tものコショウが散布される。ライブキングめがけてお見舞いされるコショウ。コスモリキッドやZATメンバー達も
くしゃみが止まらない。
「ぶわっくしょい!ぶわぁっくしょい!」
コショウまみれになり、盛大にくしゃみをする面々。そしてライブキングの大くしゃみによって、とうとう涼子が飛び出してきた。
「きゃあ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
幸運にもZATの面々の位置に落下、彼らは涼子をキャッチする。だが、服はドロドロに溶かされて全裸状態だったのは不運だった。
意識不明の涼子にZAT男性陣の魔の手が伸びる。
「美女が空から、しかも裸で降ってきたぞ!それ、みんなでイタズラだぁ〜〜〜〜ッッッッッ!」
鬼畜どもが全裸の美女に夢中になった事で、ようやくお仕置きから解放された森山隊員が諭す。
「ま、待って下さい!それより怪獣を退治しないと・・・。」
「ウム。だが、今は彼女の身の方が心配だ。我々は彼女を介抱するから、怪獣退治は森山くん1人でやってくれ!」
「わ、わかりました!」
素直に副隊長の命令に従い、一人果敢に怪獣に立ち向かう森山隊員。パキューンパキューンとZATガンを撃つも、やはり効かない。
2大怪獣は森山隊員を追い掛け回す。
「きゃあああああああああああああ!!」
彼女の悲鳴に気付き、目を覚ます涼子。周囲ではZAT男性陣が自分の身体をベタベタと障っているが、窮地に陥っている森山隊員が心配で
あまり気にとめなかった。
「み、みなさん!私の身体はなんともありませんから彼女を助けてあげて下さい!」
「イヤ!君は怪獣に飲み込まれていたんだ!どんなバイ菌に犯されているかわかったもんじゃない!甘んじて我々の介抱を受けるべきだ!」
「その通りです。森山隊員なら心配しなくても結構。森山隊員がボロボロにされたら我々が介抱する予定でげす。」
「私なら大丈夫ですってばッ!」




涼子は隊員のZATガンを奪い取るや、怪獣に立ち向かう。ZATガンを撃ち放ちつつ、窮地の森山隊員の元へ駆け寄ろうとする全裸の涼子。
ライブキングの火炎が襲い掛かる。
「キャアアアアアアアアアアアアアア!!」
「な、なんてこったぁぁ!裸の美女が焼かれちまったあああああ!!!」
せっかく助けたというのに、この惨劇。もっともっとイタズラしたかった・・・。絶句するZAT隊員。
その時、炎の中から女ウルトラ戦士ユリアンが出現した。颯爽と登場ポーズを決め、ライブキングと対峙するユリアン。
だが背後からコスモリキッドに蹴りを入れられ、吹っ飛ぶ。その身体にめがけて放たれる、ライブキングの炎。
「ヴェアアアアアアア!!」
丸焼けになるユリアン。あわてて川に飛び込み、鎮火させる。もうもうと立ち上がる水蒸気。ユリアンの首根っこを掴み、無理矢理立たせた
ライブキングがユリアンを投げ飛ばす。そのユリアンめがけてコスモリキッドのベロムチ攻撃。
「ヴェア!フ、フゥアア!グゥ、ムグゥアアア!フ、フゥゥ、ンウアアアアアア!!」
今度はライブキングに抱え上げられ、頭から地面に叩き落される。コスモリキッドの舌がユリアンの首に巻き付き、
ユリアンを無理矢理立ち上がらせる。グイグイと首を締められ苦しむユリアンに、ライブキングのパンチが飛ぶ。
グッタリとうなだれ、大地に仰向けに倒れるユリアン。そしてライブキングは、ユリアンの足元めがけてドスンと飛び乗った。
「!!ヴェアアアアアアアアア!!」
ユリアンの太ももがグニャリと押しつぶされる。千切れまではしなかったが、完全に骨まで潰され、もはや立つ事もままならない。
救いを求めるかのように手を伸ばすユリアンをドスドスと蹴りつける2大怪獣。壮絶なリンチが続いた。

「森山くん!しっかりしろぉ!」
森山隊員を介抱するZAT。そればっか。だが森山隊員は、自分の身よりも怪獣の動向を気にする天晴れな隊員である。
「あぁ!ユ、ユリアンが・・・。」
「ムゥゥ・・・。このままではユリアンは負けてしまう・・・。だが心配するな。ユリアンが負けたら俺達が介抱する!」
女性にだけ闘わせて、自分達は介抱役しかしようとしないどうしようもないZATメンバー。怪獣退治に一生懸命なのは森山隊員だけだった。
「な、なんとか怪獣を倒す方法は無いんでしょうか・・・。」
「相手は液体の怪獣だからなあ。俺たちには手も足も出ん。」
「そうだわ!怪獣を凍らせるというのはどうでしょう!」
「おぉ!名案だ!隊長に連絡だ!」
スカイホエールでウロウロ飛んでいた隊長の元へ、副隊長から連絡が入る。
「隊長!ZAT冷凍弾を怪獣にぶつけるんです!」
「おぉぉ〜〜。副隊長、それは名案だぁ〜〜〜。ようし行くぞ〜〜。零下300度を誇る冷凍弾を、思い知れぇ〜〜〜!」
ZATが誇る冷凍弾が2大怪獣めがけて投下される。絶対零度さえ突破している冷凍弾の威力は流石に強力だった。
2大怪獣はあっという間にカチンコチンに凍りつく。
それを見たユリアンは必至で立ち上がり、まずはライブキングにユリアンキックを決める。その衝撃で、ライブキングはバラバラになった。
続いてコスモリキッドを、と思ったが、とうとう体力の限界が来た。ヨロヨロとよろめき、地に伏すユリアン。その姿は幻のように消え去り、
星涼子の姿に戻ってしまう。
「お・・・お願い・・・。と、トドメを・・・。」
意識を失う星涼子。だが呑気なZATは怪獣を氷漬けにしただけで安心し、基地へ帰還する。その最中、気を失った涼子を目ざとく発見し、
基地に連れ帰った。こういう事には妙に鼻が利くらしい。




「う・・・ううん・・・。」
「あ・・・。ようやく目を覚まされましたね。気分はどうですか?」
ZAT医務室のベッドで意識を取り戻す涼子。傍らには森山隊員がいた。さすがの男性陣も、
怪我でボロボロの女性にイタズラをするのは気が引けたようで、涼子は酷いセクハラは受けなかった。裸体はバッチリと見られてしまったが。
「か・・・怪獣は・・・。」
「大丈夫ですよ。ユリアンがやっつけてくれました。アッ動いちゃダメです。あなた、足を折ってるんですよ。」
「で、でももう一匹にトドメがさせてない・・・。」
ベッドから這い出ようとする涼子。彼女を押し戻そうとする森山隊員。思わずベッドの上で重なり合い、ちょっとドキドキの2人。
そこへ、副隊長が怒鳴り込んできた。
「森山くん入るぞ!って、テメーら何してやがる!俺というものがありながら!」
「ち、違います!こ、これは偶然・・・。」
「とにかく司令室へ来るんだ森山くん!・・・全く、男ばかりの職場で、コッチは森山くんへのセクハラが唯一の楽しみだってのに
 当の森山くんがレズだったなんて、ブツブツブツ・・・。」

副隊長と森山隊員が司令室へ入る。沈鬱なムードが立ち込めていた。
「じじじ実はな、ニワトリやら家畜が襲われる事件が起こっておるとの事だ。そそそその時、例の怪獣の笑い声が、ききき聞こえておるようだ。」
「そんな馬鹿な!怪獣は我等ZATがやっつけたというのに!」
「おおお恐らく、あの怪獣には再生能力があったんだろう。欠片から再生し、今地中を徘徊しているようだ。」
「ユリアンキックは失敗だったんだ!あんな所で不用意にバラバラにするからいけないんだ!全くユリアンめ、とんでもない事をしてくれた!」
「そ、そんな!ユリアンを責めるなんて可哀想です・・・。」
最もな事を言う森山隊員。まともなのは彼女だけだった。
「ととととにかく、怪獣をやっつける必要がある。地中に潜っている怪獣をおびき寄せるいい案はないかね?」
「怪獣の餌になる家畜を集めて、おびき寄せるというのはどうでしょうか?」
「森山くん!なかなかいいアイディアだが、それでは足りんな。俺は考えたんだが、怪獣の好物は女性なんじゃないかな?
 つまり、女性を囮にしておびき寄せるんだ!どうだっいい考えだろう!」
「俺も副隊長の意見に賛成です!家畜を囮にしたって面白くもなんともありません!ここは一つ森山隊員に囮になってもらうのが一番いいと思います」
「俺もそう思う。ここは一つ森山隊員に囮になってもらおう。その際、女性である事を充分に怪獣に知らしめなきゃならん。
 そこで森山隊員には液を垂らしてもらうというのはどうでしょうか。」
「ななななかなかイイ作戦だな。よし、森山くん、たたた頼むぞ。」
「えぇ?で、ですが、それで怪獣は本当に出てくるんでしょうか・・・。」
「森山くん、勇気を出せ!君が頑張れば必ず怪獣は現われる!」
副隊長たちの押しにも、さすがに躊躇する森山隊員。そこへ、ベッドを抜け出した涼子が足を引きずりながらやって来た。
「わ、私にも協力させて下さい!」
「隊長、どうします。」
「かかかかか構わん。この際オカズは多いに越したことはな〜い。よし、みんな現地へ飛べ〜。
 全ての様子をカメラに押さえて、ワシに報告するんだぞ〜〜〜〜〜!」

星涼子に、特別にZAT女性用コスチュームが渡された。ただし森山隊員との区別をはっきりさせるため、涼子は生パンツとされた。
切り立った崖に囲まれた造成地が、怪獣をおびき寄せる場所となった。ZAT撮影班による機敏な作業によって現場が作り上げられる。
回転ベッドの周囲には無数のテレビカメラが設置された。
「よぉ〜〜〜し、準備OKだ!あとは彼女と森山くんに液をだしてもらうだけだ!怪獣め、いつでも来いってんだ!」
「カメラ、スタンバイOK。お2人とも、ベッドの上へどうぞ!」
シズシズとベッドに登る2人。森山隊員はやや緊張の面持ちだ。
「森山さん、頑張って怪獣をおびき寄せましょう!」
「え、えぇ・・・。でも、みんなが見てるのに上手く出来るかなぁ・・・。」
「大丈夫です!ところで、私何すればいいの?」
「えぇ!?星さん、これから何するのかわからずに来ちゃったんですか!?」
「ウ、ウン・・・。何か力になれればなぁと思って・・・。」
「ヤイ、2人とも何してやがる!とっとと始めんか!」
「ハ、ハイ副隊長!そ、それじゃ星さん、まずは私の言うとおりにしててくださいね・・・。」
「わかりました。」
「目を、閉じて下さい・・・。」
涼子の目を閉じさせ、肩を抱く森山隊員。そしてゆっくりと顔を近づけていく。
「うっひょおおお!始まるぞ!怪獣おびき寄せレズレズ作戦、撮影スタート!」




軽く口づけをかわす2人。
「・・・星さん、どんな気分ですか・・・。」
「な、なんか・・・。ドキドキしてる・・・。なんでかな・・・。」
「私もです。・・・でも・・・不思議な気分・・・。」
もう一度口づけをかわす。今度は互いの舌を舐めあった。クチュクチュという唾液の音に混ざり、2人の吐息が漏れ始める。
涼子をきつく抱きしめる森山隊員。涼子もまた森山隊員の背中をギュっと掴む。

「エェイじれったいッ!何やってるんだあの2人はぁッッッッ!もっと激しく求め合わんかッッ!」
「まあまあ。ああやって少しずつ気分を盛り上げていって、徐々に燃え上がっていくもんでしょう。気長に待ちましょうや。」

森山隊員に胸を鷲掴みにされ、声をあげる涼子。服の上からでもその柔軟さがわかるたわわな乳房。
そして森山隊員は涼子のスカートの中に手を伸ばしていく。白いショーツの上から、柔らかな恥丘をなぞる。
「ッあぁん・・・。」
思わずビクっとのけぞる涼子。お返しとばかりに涼子の指も、森山隊員の青い下着をマッサージする。2人の股先がジュワっと染みていく。
「も、森山さん・・・。き、気持ちイイ・・・。あぁ、ふぅん、んん・・・。」
「いや・・・。いずみって呼んで・・・。」
「い、いずみさん・・・あぁッ、い、いずみぃ!そ、そこはダメ・・・・。き、気持ちよすぎる・・・。」
いずみの指は、涼子の淫核の部分をなぞっている。敏感な部分に、繊維の質感がグリグリとこすりつけられる。
溢れる蜜は涼子の白いショーツに染み渡っていく。指をくゆらせるたびにビクビクと痙攣する涼子の反応があまりにもいとおしくい。
いずみは涼子の髪をなでながら、再び唇を重ね合わせる。
「ン・・・ムゥゥ、ムグ・・・。アンン、ンアアアフゥ・・・。」
いたたまれなくなった涼子は、いずみの下着の中に手をねじ込んだ。ワシャワシャとした茂みを掻き分け、濡れそぼった恥裂を直接指でなぞった。
「ハァァンッ!り、涼子さん、気持ちイイですぅッ!」
より激しい刺激が欲しいのか、いずみの股は徐々に開き、涼子の指を招きいれた。そしていずみは涼子の背中のジッパーをスっと下ろし、
あっという間に涼子のブラジャーを外した。パっと現われる涼子の美しい乳房。
「り、涼子さん・・・。とっても可愛い・・・。」
いずみは涼子の胸に吸い付いた。乳首を舌で転がし、甘噛みする。ググゥっとのけぞる涼子。そして2人はそれぞれの指をそれぞれの恥穴に入れ、
出し入れを始める。ジュブジュブと愛蜜が滴り落ちる。互いの指が、互いの蜜に濡れる。
「あぁぁん!い、いずみッッ!き、気持ちイイィッッ!わ、私、このままじゃ、あぁぁッッ!イ、イキそうゥゥゥッッ!」
「り、涼子さん、私もイっちゃいますぅ!イ、イィィ!こ、こんなの、はじめて・・・アアアアアン!!」
同時に絶頂を迎えた2人はグッタリとベッドに横になる。はぁはぁと肩で息をしつつ、見つめ合う2人。その内また身体を重ねあう。

「うおおおおおおっッッッ!ふ、副隊長!俺はもう我慢なりません!レズなんて勿体無さ過ぎですッッ!
 俺は、俺はイきますよ!3Pだぁぁぁぁぁ!」
「待たんかバカモン!いくらあの2人でも、そこまで露骨にされたらヒいてしまうだろうがッッ!女同士だからこそ恥も外聞も無く
 体を重ね合わせられるという物なのだ!お前が乗り込んだら、撮影は中止になっちまうぞッッ!」
「ですが・・・。もうちょっと激しくヤりあってもいいんじゃないでしょうか。例えばどっちかがどっちかを踏んづけたり、ののしったりですね・・・。」
「それはあなたの趣味でしょうが!それよりも、お尻の穴を舐めあったりとか、オシッコ飲みあうとか、ウ●チ食いあったりとか・・・。」
「それこそ手前の趣味だろうがぁッッ!ウダウダ言ってねぇで大人しく見てろってんだいッッッ!」

もはや、2人の目には相手の姿しか見えていない。この情事がメンバーに見られ、しかもどういうワケか撮影までされている事さえ気にならない。
2人はすでに制服を脱がしあっていた。全裸になって絡み合う2人の美女。ぎこちないが、情熱的な2人の愛撫は幾度も互いを絶頂に追いやる。
足の悪い涼子を気遣い、懸命にチョコチョコと動いて涼子を楽しませるいずみ。互いの股をこすりつけ合う技、『貝あわせ』の体勢に持ち込む。
「アァァァッッ!な、なにコレ!?き、気持ちイイ!あ、あぁぁッッ、ああああ!」
「す、凄い・・・。イ、イキそう、イキそうぅ!あぁあん!あぁん、アァァァン!!」

「ウ〜ム、森山くんもなかなかやるな・・・。あんな技を何処で覚えたんだ!?」
「私は定期的に森山隊員の私物をあさってるんですが、エロ本やレディスコミックの類は見つかっていません。
 恐らく素でエロエロなのでしょう。やりますね、森山隊員。」
「ンン!?な、なんだ!?地震か!?」
地面がガタガタと揺れ出した。あまりの大きな揺れに、立つ事もままならないZAT男性陣。勃っていたモノもしぼむ程の大きな地震だ。
やがて大地を割って、巨大なモノがニョキニョキと姿を現す。
「か、か、か、か、怪獣だあ〜〜〜〜〜ッッッ!!」
「そ、そんな馬鹿なぁ!なんだって怪獣がこんな所に現われるんだァァァッッ!イイ所だったのにィィッ!」
まさか本当に怪獣がおびき寄せられるとは思ってもみなかった隊員達は大パニックだ。




いずみと涼子は激しく身体をこすり付け合っていたせいか、怪獣騒動に気がついていない。
「い、いずみさん、か、怪獣が現われたみたいよ、アァン!そ、そこ、気持ちイイ・・・。」
「涼子さん、大丈夫です。みんなが怪獣を倒してくれるわ。だから、もっと、もっと・・・。」
ところが隊員達は一目散に逃げ出している。溢れる愛液を滴らせる美女2人にノソノソと近づくライブキング。
怪獣の女好きはZATの方便ではなかったらしい。お楽しみは中断、慌てて逃げようとする2人。だが、涼子は太ももを負傷しており、満足に歩けない。
「い、いずみさん逃げて!私の事は放っておいて!」
「イヤです!涼子さん1人置いて逃げられません!死ぬ時は一緒です!」
涼子の肩を担ぎ、必死で逃げようとする2人。追いかけるライブキング。その足が情事の行われていたベッドにのしかかると、
その回転によってライブキングは足をもつれさせてすってんころりん。そして運の悪いことに、その巨体は2人の上に倒れ込んだ。
「キャアアアアアアアアアアアアアアアアッッッッッッ!!!」×2
運良く窪んだ箇所にはまったためペシャンコになる事は無かったが、それでも身動きが取れなくなった2人。絶対絶命の窮地に陥ったその時、
救いの女神が天から飛来する。
「おお!な、なんだアレは!」
「ウ、ウルトラの母だ!」
ぶっ倒れているライブキングを押しやり、涼子達を救おうとするウルトラの母。ライブキングはウルトラの母に炎を吹きつける。
「フゥアアア!!」
ウルトラの母の丹精な顔がメラメラと燃え上がる。それでも懸命に涼子達の救助にあたるウルトラの母。
ライブキングの身体が持ち上がり、涼子達は自由を取り戻した。
それを確認したウルトラの母は、ライブキングに果敢に飛び掛る。可愛いユリアンを酷い目に遭わせた怪獣を許すわけにはいかない。
温厚な彼女であるが、瞳は怒りに打ち震えていた。だが、ライブキングは強い。ウルトラの母の攻撃など何するものぞと軽くいなすや、
ウルトラの母の腹を蹴り上げる。ひるんだウルトラの母に、火炎を放射。
「フェアアアアアアアアアア!!フ、フゥアアアアア!!」
炎上したウルトラの母は、地面を転がって火を消す。倒れたウルトラの母の腹をゴスゴスと蹴りつけるライブキング。
「た、大変!あのままじゃウルトラの母が死んでしまうわ!」
慌てる森山隊員の唇を、涼子は突然奪う。
「キャ!り、涼子さん、こんな時に・・・、あん・・・。」
「いずみさん、ゴメンネ・・・。」
「あうッ!は・・・ぁん・・・。」
涼子の当身により、昇天したような表情で崩れ落ちる森山隊員。変身のチャンスが訪れ、涼子はブライトブレスレットを掲げる。
「ユリアンッッッ!!」
窮地のウルトラの母を救うべく、ユリアンが登場。足を引きずりつつライブキングに組みかかり、投げ飛ばす。
怒りのライブキングの反撃。傷ついた太ももめがけてタックルを敢行。
「ヴゥアアアアアアアアアア!!」
さらに、ユリアンの太ももにコブシを叩きつける。響き渡る絶叫。ウルトラの母は必死に立ち上がり、ライブキングに鉄拳制裁。
ひざまずくユリアンに向かい、高らかに叫んだ。
「マザァァァ光線!」
ウルトラの母が差し出した右手から、ピンク色の光が放たれる。それがユリアンの太ももに照射されると、ユリアンの怪我は嘘のように治っていった。
互いに頷きあうウルトラの母&ユリアン。いくら力量不足といえど、2対1なら勝てるはず。ライブキングを挟み込み、怪獣への制裁を試みる。
怪獣を中心に、徐々に距離を詰め始めるウルトラの母&ユリアン。と、その時である。ウルトラの母の尻を舐め上げる不埒なものがいた。
「フェアアアア!」
思わず悲鳴をあげて振り返るウルトラの母。そこには、氷漬け状態から解凍された、コスモリキッドの姿があった。
「な、なんてこったぁ!だれだ、トドメをささなかったのは!」
ZATメンバーが叫ぶが、後の祭りであった。




状況は2対2となる。こうなると、女ウルトラの方は完全に不利となる。ライブキングvsユリアン、コスモリキッドvsウルトラの母の闘いが始まった。
圧倒的強さでユリアンをボコボコにするライブキング。そしてコスモリキッドは、ウルトラの母に向かって舌を伸ばす。
ウルトラの母は全身をグルグルと締め上げられた。
「フェ、フェアアアアアアアアアアア!!!」
ウルトラの母の柔肌に食い込むコスモリキッドの舌。元々巨大なウルトラの母の乳房がさらに強調されるほど、舌が身体にめり込んでくる。
体力を奪われ、ドスンと地に倒れるウルトラの母。そのまま彼女を引きずりまわし、やがて強引に引っ張り、ブンブンと振り回した。
「フェウアアアアアアアアアアアアアア!!」
勢いそのままに、ウルトラの母を断崖に叩きつけるコスもリキッド。早くもグロッキー状態のウルトラの母に近づき、ガブリと肩口に噛み付く。
牙がめりこみ、激痛により意識が遠のくウルトラの母。
「フェグゥアアアアアアアアアアッッッッッッ!!!」
突如巻き起こるウルトラの母の悲鳴。コスモリキッドがウルトラの母の肩を引き千切った。
いや、コスモリキッドの背後に迫ったライブキングがコスモリキッドの顔を引っ張り、無理矢理ウルトラの母の肩を引き千切らせたのだ。
すでにユリアンはライブキングによって叩きのめされていた。傷ついた肩口めがけて炎をお見舞いするライブキング。
「フェアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
叫び、のた打ち回るウルトラの母。完全にグロッキー状態に陥ったウルトラの母。そしてライブキングは、苦しむウルトラの母の姿に欲情した。
そそり立つライブキングマラ。不釣合いなサイズである事などお構いなしに、ウルトラの母に挿入をした。
「ウグゥ、フェウワアアアアアアア!!」
膣が裂けそうになり、絶叫するウルトラの母。ライブキングはへこへこと腰を突き動かす。太鼓ッ腹のためにペースこそ鈍いが、
ダイナミックな腰つきであった。
「フェグア!フェグア!フェグアア!フェグアア!フゥグアアアア!!」
端で見ていたコスモリキッド。早速自分もぶっ倒れているユリアンを襲おうとするが、この怪獣のマラは異常に細くて短い。
そのため、長い舌をユリアンの膣穴にぶっ刺した。
「ヴゥ、ウアアアアアッッッッッッ・・・・!!」
先ほどの森山隊員との情事とは比べ物にならぬ嫌悪感。だが、ボコボコにされたユリアンに抵抗の力は無かった。怒涛のファックは延々と続く。
やがて体力を消耗したライブキングは、ウルトラの母を解放。そして、とてつも無い空腹感に襲われた。
ユリアンを虐めているコスモリキッドに突如襲い掛かるライブキング。勝ち目なしと悟ったコスモリキッドは液体化してそそくさと逃げようとするが、
ライブキングは思いっきり息を吸い込み、液体をゴボゴボと飲み込んでいった。コスモリキッドを食し、満腹となったライブキング。
性欲、食欲が満たされた後、残されたのは睡眠欲。ライブキングはグースカと眠りこける。
チャンスと見たウルトラの母とユリアンは最後の力を振り絞り、2人してライブキングをせぇので持ち上げる。そして、宇宙へと運んでいった。
ライブキングめがけて、ウルトラの母の必殺技マザー破壊光線と、ユリアンの奥の手サクシウム光線が放たれる。
黄色と赤い光流は、ライブキングを爆刹。木っ端微塵に吹っ飛んだライブキングは、もう2度と復活する事はないだろう。
2人は手を取り合い、地球を後にする。

平和の戻ったZAT基地。森山隊員はボンヤリと窓の外を眺めている。
「星、涼子さん・・・。あれからどうしちゃったのかなぁ・・・。また会いたいな・・・。会って、それから・・・。」
ポっと顔を赤らめる森山隊員。そんな森山隊員を、カレーを食べつつ見つめる副隊長。
「ムグムグ。全く森山くんの奴、あの女に夢中になっちまったらしいな。俺というものがありながら・・・。」
「それにしても、まさか本当に怪獣が現われるなんて・・・。怪獣さえ出てなきゃ、あの2人もっと凄い事してくれてたハズなのに・・・。」
「そうそう。あの調子じゃもう少しでクソを食い合ってくれたよ。クッソー!!」
「クソクソって、お前そんなにクソが見たかったのか!?俺はクソ見たら萎えちゃうよ。副隊長はどうです?クソについて。」
「お前等クソクソクソクソうるせぇぞ!ヒトがクソ食ってるときカレーの話すんじゃねぇ!メシがまずくならぁなッッ!」
「ふふふふ副隊長、そりゃ逆だろう〜〜。わっはっはっは〜〜〜〜。」
呑気に笑い転げるZAT隊員達。こんな連中に地球を任せておいて、本当に大丈夫なんだろうか・・・。


                 ―――――――― おわり ――――――――

 


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